わたしが所属する東京信愛教会(旧日本基督教)のホームページに、「当教会は、統一協会(世界基督教統一神霊協会 ※一部報道で「統一教会」と表記されていますが、正式には「統一協会」となります。)、エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会)、モルモン教(末日聖徒イエスキリスト教会)とは一切関係ありません。」と、記載しました。3つの団体は、2,000年以上継承されてきたキリスト教の教義と異なり、伝統的なキリスト教の教派である東方正教会、カトリック教会、聖公会、プロテスタント教会の教理とも異なります。先日、毎月開催している教会を案内する教会めぐりのアフターにおいて、参加者やスタッフから日本人の宗教に対する嫌悪感は、オウム真理教が大きいと感じる方がおりました。わたしは、小学校から中学校にかけて、オウム真理教が出馬した際に、選挙のときに歌っていた曲を学校内で真似する友達がいるほど社会に浸透してきていました。キリスト教会(プロテスタント教会)の牧師の子(5代目のクリスチャン)として生まれ、たくさんの牧師や信徒を見たり、接したりすることが多かった環境で育つ中で、どことなく違和感を感じたのを覚えています。世紀末の日本では、カルト宗教問題として、オウム真理教の地下鉄サリン事件(1995)や1990年代の統一協会の合同結婚式騒ぎ等において広く知られるようになりました。「カルト」は本来、祭式、崇拝、礼替、流行といった意味であり、その語源はラテン語のcultus(「耕作地」後に「宗教儀礼」の意)にさかのぼります。カルトが「カルト宗教」として邪教や偽宗教といった意味で使われるようになったのは、南米ガイアナにおける人民寺院の集団死事件(1978)の頃からと思われます。米国人の教祖ジム・ジョーンズがつくったカルト団体は、夜明けから夕暮れまで週6日労働を信者に強要したり、脱退者を麻薬の使用や飢餓、性的虐待などを行い、数百人を「洗脳」し、信者に自殺を強要し大人と子ども計914人が集団自殺させた。ちなみに、洗脳は、虐待や拷問、違法薬物、電気ショックなど、暴力的手段を用いて相手の心を支配することに対し、マインドコントロールは、心の隙に入り込み、情に訴えたり巧みな会話で相手の心を変えるよう導くことです。
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