人が抱える「ふあん」「なやみ」「おそれ」
現代社会に蔓延している不安は、他人、世界、自分への恐れであり、実際に存在する悩みである。私たちは、悩みに引きずり回され、エネルギーを消耗し、思考力を失い、ついには人生に対して絶望感を抱くのである。
教会とは何ですか。
教会は、「人となった神」である主イエス・キリストとの出会いの場だ。キリスト教を信仰することは、正しい教えに従い、立派な人物の模範に倣う生き方ではなく、主イエス・キリストといっしょに、人生の不安や悩み、恐れなどについて、対話を続けながら歩む生き方であり、神と人が旅路を共にすることである。
人と人の関係においても、神と人との関係と同様のことがいえる。主イエス・キリストと共に歩むことは、私たちに人と共に歩むことの意義や術を教えてくれるからだ。
人生にはさまざまな困難や苦痛がある。それらを解決することは簡単ではない。しかし、教会での主イエス・キリストとの出会いは、現代社会を懸命に生きる私たちに、人生を生きる上で役に立つ新しい視点の発見をあたえてくれる。教会はそのような場所なのである。
ふあん【不安】
① 気がかりなこと。心配なこと。これから起こる事態に対する恐れから、気持ちが落ち着かないこと。また、そのさま
② 人間存在の根底にある虚無からくる危機的気分。原因や対象がわからない点で恐れと異なる。実存主義など現代哲学の主要概念
③ 漠然とした恐れの感情。・発汗などの身体的徴候を伴うことが多い
なやみ【悩み】
① 悩むこと。思い苦しむこと。思いわずらうこと。
② 気。わずらい
おそれ【恐れ】
① こわいという気持ち。恐怖
② 悪いことが起こるのではないかという心配。懸念
③ 神仏や年長者に対する慎み。はばかり